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ダノンプレミアムの話

どうも

 

競馬にハマったきっかけっていうのは誰にでもあると思います。

私の競馬人生において、大きな影響を受けた馬が何頭もいるわけで、特に大きいのは、

ディープインパクトキズナサトノダイヤモンドマカヒキ・・・。

 

そして今の競馬大好きマシーンである自分を生み出したと言っても過言ではないのが「ダノンプレミアム」。

今回は、このダノンプレミアムについて、少し話していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ダノンプレミアムを初めて見たのは、2017年の朝日杯でのこと。あの圧勝劇と青鹿毛の好馬体に心を奪われてしまった。

当時の自分は、頻繁に競馬を見るということは無く、ダービー・JC・有馬記念あたりの大レースをぼんやりと眺める程度だったが、彼と出会ってから、競馬にのめり込むようになった。

毎週のように競馬を見るようになり、競馬の楽しさ、奥深さを知ることができた。

ダノンプレミアムが皐月賞を回避をし、ダービーで敗れたときは本当に悔しかったし、翌年金鯱賞で復帰して、強いレースで勝ってくれたときは心の底から嬉しかった。

芸能人に会いたいような感覚で、生のダノンプレミアムを見たくなり、2019年の安田記念天皇賞(秋)で現地には2度会いに行った。

好きな馬を追いかけて、応援する楽しみも教えてもらった。

 

2019年以降レースで勝つことはできず、2021年安田記念7着を最後に突然の引退発表。

コロナも落ち着いてきて、秋にまた会いに行こうと思っていた矢先での引退だった。

ダノンプレミアムはまだまだやれる。今年引退するにしても、せめて天皇賞(秋)阪神マイルCSを走ってからにしてほしい。色々と消化不良のまま、お別れとなってしまった。

引退発表をされてから、しばらくしてアロースタッド種牡馬になることが発表された。いつか絶対に会いに行こうと思った。

 

 

そして時は流れて、2022年9月。ダノンプレミアムに会いに北海道へ行くことに決めた。

 

新千歳空港でレンタカーを借りて、車を走らせること約2時間。まずはやたらと蚊の多い案内所で受付を済ませる。見学の注意点の案内と、最後に「牧場のスタッフに話しかけないでください。」とだけ話をされて、受付は5分ほどで終わった。

そして、案内所から遠くないアロースタッドへ車を走らせる。

 

 

 

 

門をくぐり、馬房が見えてくる。

 

 

 

 

ダノンプレミアムの馬房の前に着くと、背を向けていて顔が見えない状態だった。

数分待ってもこちらを向いてくれることは無かった。

 

 

 

 

馬房の裏に回ると、牧場のスタッフの方と他の見学者の方が何やら会話をしていた。

内容は聞こえなかったが、見学者の方が見たい馬をスタッフの方が呼んでくれているようだった。

 

裏のラニやモズアスコットを見ていると、そのうち会話は終わった。

私もダノンプレミアムを呼んでもらおうと話しかけようとした。

 

 

 

 

「牧場のスタッフに話しかけないでください。」

 

受付で言われた言葉を思い出す。

 

”でもさっき会話をしていたよな?いやでも見学者に見えただけで、スタッフ同士の会話なのかもしれない。それか所謂VIPのお客様で、特別な対応をしていた可能性もある。

せっかく来てここで話しかけないと絶対に後悔をする。でも話しかけてルール違反だと怒られるのも嫌だし、ブラックリスト入りして、出禁になってしまうかもしれない。”

 

思考が巡る。

 

 

 

 

見学終了時間も差し迫ってきて、衝動的に話しかけていた。

 

「ダノンプレミアムを呼んでいただけますか…?」

 

スタッフの方が無言で小さく頷き、ダノンプレミアムの馬房に向かう。私もそれについていく。

ニンジンを手に檻をガンガンと叩いたら、ずっと背を向けていたダノンプレミアムがこちらを向いて顔を出してくれた。

 

 

 

 

顔を出した瞬間、不覚にも涙が溢れてしまった。

ずっと大好きなダノンプレミアムが目の前にいる。それも幸せそうな表情で、大事にされているんだと感じた。

一緒に写真も撮ったし、動画も撮ったけど、推しを目の前にしたオタクで気持ち悪いので割愛(笑)

 

 

 

 

5分も経たずして、また背を向けてしまった。短い時間だったが、今でも忘れられない夢のような時間だった。

 

 

ダノンプレミアム産駒のデビューは2025年。産駒の活躍を心から祈っています。

ありがとう。