何を隠そう私は、現役で1番プログノーシスが好きです。
ということで、プログノーシスとの出会い、好きになったきっかけ等、思い出を思う存分語っていこうと思います。
プログノーシスとは
母:ヴェルダ(父:Observatory)
馬主:社台レースホース
調教師:中内田充正
不器用なスタートと33秒台の上りで豪快に追い込むレーススタイルから、どこか父ディープインパクトを彷彿とさせる。
主戦ジョッキーは川田将雅。6勝は全て川田が挙げており、敗れた4戦は全て他のジョッキーによるものである。リーディングジョッキー川田をもってしても、高いポテンシャルを発揮するのが難しいと言われる馬。
5歳にして使ったレースはまだ10戦。中内田厩舎らしく大事に大事に使われてきていたが、4歳の秋から5歳にかけて体も出来上がってきて、多くレースを使えるようになってきた。
次からは思い出深いレースを挙げていく。
レース映像を貼ると色々なところから怒られそうなので、各自で見てください。
思い出深いレース
毎日杯
プログノーシスとの出会いはこのレース。この時は好きだったアルアインの全弟シャフリヤールと、2連勝中で馬体が大好きだったグレートマジシャンしか見ていなくて、ディープ産駒がもう1頭いるなくらいしか印象が無かった。
レース直後はやっぱり2頭が抜けてるなと思ったけど、後から振り返るとプログノーシスは位置取りが後ろすぎただけで、力はシャフリヤール、グレートマジシャンと遜色ないと感じた。
その後シャフリヤールがダービーとドバイシーマを制し、グレートマジシャンもダービーで掲示板を確保。プログノーシスも後にGⅠ戦線で活躍できると確信した。
武田尾特別
前走で、後にローズSを勝ち秋華賞3着だったアンドヴァラナウトを破り、迎えた2勝クラス。私がプログノーシスを好きになったのはこのタイミング。福島競馬場の指定席に座って、ターフビジョンでレースを見ていた。
スタートはいつも通りの出遅れ。ここは全然想定内。道中は最後方から運び、3コーナーに入っても持ったまま。そしてやや押しながら直線に入る。この時点で先頭との差は10馬身以上あるように見えた。
阪神外回りでそこそこペースが流れていたとはいえ、前との距離が離れすぎている。さすがに差し切れないのではと思ったが、完全に杞憂だった。
残り400mあたりからぐんぐん加速し、終わってみれば最後は流しながら2馬身半差の圧勝。上り3Fは32.8秒だった。
レース後の川田のコメント曰く、位置は後ろだったが、能力が違うことが分かっていたため、特別焦りは無かったとのこと。確かにレベルの違いはあるが、他の馬が止まって見えるような末脚に惚れてしまった。
ちなみにこの日のマイルチャンピオンシップは、インディチャンプがダノンザキッドにハナ差差されたおかげで、3連単大的中を逃しました。でもダノンザキッドは今年の大阪杯でお世話になったから、許します。
京橋ステークス
約半年の休養を経て迎えた3勝クラスのレース。舞台は阪神2000m。相手候補筆頭は、同じようなレーススタイルで、毎レース安定して速い上りを使えるリフレーミング。
阪神内回りに対応できるのか、リフレーミングを差せるのか、猛追をしのぎ切れるのかが課題だと思っていた。
スタートはまたしても出遅れ。道中は後方2番手で運ぶ。今回も道中仕掛けることは無く、追い出したのは直線に入ってから。案の定リフレーミングも良い脚で抜け出してきたが、スッとかわして1馬身差をつけての勝利。上り3Fは33.1秒だった。
内回りにも対応できることを証明。このクラスでもレベルが違った。
カシオペアステークス
川田が天皇賞でダノンベルーガに乗る関係で、岩田望来に乗り替わり。
このレースは武豊の逃げにやられたところが1番大きいが、直線でも進路が少し狭くなるところもあり、アドマイヤビルゴを差し切れずに2着。
しっかり脚を使えてはいるが、来年に向けて賞金も加算できずに歯がゆい結果となった。川田、次こそは乗ってくれと心の底から思った。
次戦、あんな悪夢が待っているとは、この時は思いもしなかった…。
中日新聞杯
これまで間隔を空けて使っていたが、1か月ちょっとでの出走。来年に向けて賞金を加算したいという陣営の思惑が感じ取れた。
鞍上は川田で決まっていたが、なんとコロナ陽性が出てしまって、藤岡佑介に急遽乗り替わり。嫌いなジョッキーではあったけど、よほど変な乗り方をしなければ勝てると思っていたから、さほど心配はしていなかった。
しかし、奴は想像もつかないような乗り方をしてしまう。
藤岡佑介の駄目さと今回のレース内容については、別で記事を書いているので、是非そちらで。
上り33.2で全力で走らせて、賞金も加算できない最悪の結果となった。
川田以外乗らないでくれと心の底から思った。
金鯱賞
次のレースは、中日新聞杯と同舞台の金鯱賞。鞍上は2戦ぶりの川田将雅。
スタートこそいつも通り出遅れたものの、焦らずに少しずつ位置を上げて、危なげのない勝利。
さすが川田将雅様と思うと同時に、なぜあのふたりにはこれができないんだと少し哀しくなった。
今後の展望
この馬のストロングポイントは父譲りの末脚と、その足を毎レース安定して使えること。負けたレースもペースと位置取りの問題で差し切れなかっただけで、1度も力負けはしていない。
想定される秋のローテーションは天皇賞秋→香港カップか、天皇賞秋→マイルCSだと思うが、どちらも勝ち切ってくれると信じている。
生涯本命。がんばれプログノーシス。