はじめに
今年も凱旋門賞がやってくる。
エルコンドルパサー、ディープインパクト、オルフェーヴル・・・。
数々の名馬が挑戦して、散ってきた舞台。
ドバイも香港もオーストラリアも日本馬が他を圧倒するくらい強いのに、この舞台だけはどうしても勝てない。
今年はタイトルホルダー、ドウデュース、ディープボンド、ステイフーリッシュの4頭が出走予定。
このレースに関しては力があることはもちろんだけど、それ以上に適性が大事。去年の勝ち馬トルカータータッソの走り方を見て驚いた。これが究極の重馬場を制する馬の走りかと…。
日本馬の勝利を願って色々と考えてみることにする。
出走予定馬
タイトルホルダー
文句無しの日本現役最強馬。この馬が頂点に立っているとは去年は思いもしなかったな。
馬自身が成長したのもあるだろうけど、和生とのコンビも合っていて、ここまで強くなったのもあると思う。
この馬で勝てないようなら今の日本馬では無理。そう思える馬の参戦は非常に喜ばしい。
頑張れ。
ドウデュース
文句無しの日本3歳最強馬。キーファーズの夢。難しいことは考えずに、純粋にただただ応援したい。
今年の3歳馬のレベルがまだ掴めていないところはあるけど、クラシックは去年を思い出させるような力関係だったから、レベルは高いと見ている。
タイトルホルダーとドウデュースの参戦が、オルフェとキズナの参戦みたいでかなり熱い。
異国の地でももりもりご飯を食べて頑張ってほしい。
ディープボンド
去年に続いて2度目の参戦。日本のトップレベルの馬の中の1頭。
去年の有馬記念の掲示板の馬達が、今の日本のトップの馬達っていう考えはどうしても変わらなくて…。(エフフォーリア、ディープボンド、ステラヴェローチェ、タイトルホルダー)
賛否両論あるけど、川田の乗り替わりも悪くないと思う。
戦友タイトルホルダーと一緒に走るのも熱いな~。
今年はしっかり自分の力を発揮して頑張ってほしい。
ステイフーリッシュ
記念出走感は強め。でも世界の矢作先生は本気で勝ちは狙ってるはず。
海外でより輝くステイゴールドの血。
立派な重賞勝ち馬の1頭として、力を出し切ってほしい。
頑張れ。
馬場
過去5年で重が3回、不良が1回、良が1回。良馬場でも勝ちタイムは 2:29.2。日本のレースとタイムが違いすぎる。もう別競技と言ってもいいレベル。
どうしても重馬場適性は切っても切り離せないわけで、重馬場をこなせる馬を連れていきたいんだけど、ぐちゃぐちゃの重馬場になってしまったら日本馬にはどうしようもないから、そこは祈るしかない。
1頭ずつ見ていこう。
タイトルホルダー
稍重までで重馬場の経験は無し。ただしっかり地面を捉える走り方を見ると、悪くは無さそう。
マッキーって呼んでるんだけど、馬券の神様こと岡田牧雄様は「長距離の不良馬場になったら、きっと大差で勝つでしょう」って発言してるらしいから、大丈夫でしょう。
ドウデュース
この子も重馬場経験は無し。ピッチ走法で地面を捉える走り方は悪くなさそう。
フォワ賞で試走できるのも強み。フォワ賞は勝ちにいこうとせずに、脚を測るだけの競馬をしてほしい。
ディープボンド
重馬場の阪神大賞典で圧勝。適性は大有り。
フォワ賞を勝った時のように、ロンシャンのパンパンの良馬場くらいがちょうどいいんでしょう。
ステイフーリッシュ
パンパンだろうが不良だろうがしっかり4,5着。そんな子。
日本より海外の馬場のほうが合ってるだろうしプラスかな。でも流石に欧州は重過ぎるか?
展開
矢作先生も言っているように、逃げることが大事。向こうのジョッキーって誰も逃げようとしないから、異常にペースが遅くなる。別に逃げ馬じゃないと勝てないってわけじゃなくて、日本馬が逃げて日本のペースを作れば、差し追い込み馬にもチャンスはあると思うんですよね。
それでは見ていきます。
タイトルホルダー
脚質はベスト中のベスト。控えずに逃げてほしいし、和生なら行き切ってくれるはず。
ただ、ブックメーカーでもかなり人気してるから、ノーマークでの楽な逃げはできなさそうなのが少し不安。
まあ今のタイトルホルダーってマークされようが、ついてきた馬を潰せるくらい強いと思ってるから大丈夫。これが日本最強馬の逃げだっていうのを世界に見せつけてほしい。
ドウデュース
オルフェが異常なだけで、ロンシャンの馬場を差し切るのは至難の業。ただ、今年はタイトルホルダーが逃げてくれると思うから、他の欧州馬が経験したことのないペースで脚が溜まらずに、結果この子に向く可能性も大いにあり。
勝つためのプランのイメージとしては、凱旋門賞のキズナ。道中後方でゆったり走って、フォルスストレートで仕掛けて、直線で先頭を射程圏に入れる感じ。あの時はトレヴとオルフェっていう明確な目標がいたから、今年はそこが難しそうではある。
ディープボンド
フォワ賞を逃げ切ったように前につければしぶとく走れる。去年の凱旋門賞みたいに後方からでよく分からない位置取りになるのだけは勘弁。
本来脚質的には先行馬だし、川田だからそこは大丈夫だと思うけど、行き脚が良すぎてタイトルホルダーとやり合う形になるのもやめてほしいかな。
個人的には、タイトルホルダーが行けるのであれば2,3番手、タイトルホルダーが逃げられなかったらディープボンドが行き切るくらいのイメージで乗ってほしいかな。
ステイフーリッシュ
脚質は問題無し。サウジ、ドバイは逃げ先行して勝ち切ってるし、パンサラッサが馬鹿逃げした福島記念でも先行して4着に粘ってるから、先行できればしぶとい。
矢作先生は先行させるだろうから、この子もタイトルホルダーとディープボンドの邪魔しない競馬をしてほしい。少し申し訳ないけどサポートする形で動いてほしいかな。
まとめ
最後に個人的な理想を。
天気は快晴。馬場はパンパンの良。
日本馬は全頭しっかりスタートを決め、タイトルホルダーが押して先頭。少し離れた2番手にディープボンド、その後ろ集団にステイフーリッシュ。ドウデュースは後ろでマイペースでじっくりと道中運ぶ。
大きな動きはなくフォルスストレートへ。ドウデュースが少しずつ動き出し、釣られて欧州馬も動き出す。
最後の直線、先頭はタイトルホルダー。2番手にディープボンド。大外3,4番手にドウデュースが押し上げる・・・。
個人的にはディープボンドに頑張ってほしいけど、誰が勝ってもいい。
ステイフーリッシュは楽しんでのびのび走れればいいかな。
まずはドウデュースのフォア賞を楽しみに待ちたいと思います。